さて、政府も推進する働き方改革では、就業規則やITツールの改善も重要で
すが、改革を成功させるには社員が組織の変革に意欲を燃やすことがカギと
なります。
今日は、組織変革に特化したNPO機関、プロサイの提唱するメンバーを変革
の波に乗せるための5つのステップをご紹介します。
■提唱されたステップは見込み顧客に自社製品を買わせるためのマーケティ
ング手法、AIDAモデルにも近しいものですが、その5つのステップは、「Aware
(認識)」、「Desire(望む)」、「Knowledge(知識)」、「Ability(能力)」、「Reinforce
(定着させる)」です。
■1「Aware(認識)」 ~ 第1ステップは、変化が必要であることを社員に認識
してもらうことです。会社の存続において、計画している組織変革が重要・不可
欠であることをメンバーが理解できるようなメッセージの発信が要です。
■2「Desire(望む)」 ~ メンバーが変革を推進したい、変えていきたい、とい
う気持ちになることです。会社理由だけでなく、個人のハート、または使命感に
火をつけるようなビジョンと巻き込み活動が必須です。
■3「Knowledge(知識)」 ~ 変革を推進する、また、新たな環境で仕事を担う
ための知識を持つことです。仕事の環境やプロセス。システムはどのように変
わり、どのような新たな知識や能力が必要となるのかを理解するためのメッセ
ージと勉強会、ワークショップなどが必要となります。
■4「Ability(能力)」 ~ 新たな環境ですべきことができるようになることで
す。頭だけでなくスキル・行動が伴わなければ変革は実行されません。変革推
進の際には、スキル訓練とリハーサルは不可欠です。多くの変革はここで躓い
ています。
■5「Reinforce(定着させる)」 ~ 導入後の仕組みの強化です。新たな変革
プログラム導入後、もとの行動や習慣に戻らないように、プロセスだけでなく、
報奨制度やシステムも組み替えなくてはなりません。
■上記の5つのステップ、ADKARを実行することにより、社員やメンバーの変
革への意欲を高め、変革を成功に結び付けます。
さて、皆さんのこれまでの変革において、ADKARはどの程度確実に実行され
ていたでしょうか?また、これからの変革にどのように実行するのでしょうか?
まずは、現状確認をして、強化策をつくってみませんか。
後は、Just Do it! 人の心を捉えて人・組織・業績の成長を推進するのが
リーダーですね。皆さんのメンバー/ステークホールダー全員にとって有
意義なリーダーシップの強化とチームや組織変革とを応援しています。
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