変化の激しいビジネス環境の中で正しい判断をすることは、リーダーに求めら
れる重要な能力です。皆さんの組織のリーダーは組織パフォーマンスを高める
ために、どれくらい正しい判断ができていますか?
素早い決断を迫られる環境下で、多くの人はかなりの部分、直観で判断してい
ます。判断の質が低ければ当然、効果も低くなり、現状よりパフォーマンスを落
とすことにもなりかねません。
今日は、ノーベル平和賞ノミニーのハートマン博士の発見した判断の質を高める
ために必要な3つの判断軸とその強化方法のヒントをご紹介します。
皆様のチーム成果と皆様ご自身のリーダーシップの更なる強化につなげてい
ただけますと何よりです。
■3つの判断軸とは、「Systemic(論理的的判断軸)」、「Practical(実践的判断
軸)」、「Emotional(感情的判断軸)」、です。正しく判断するためには、これらす
べてが必要とされますが、皆さんはどの軸をよく用いますか?
■ちなみに、正しい判断とは長期的に、全体最適を達成できる判断ですので、
短期的、局地的に効果の上がる判断ではありません。まさしく、サステーナブ
ル(持続性)と3Ps(Profit、People、Planet=収益、人材、地球)効果を求めら
れる現代社会に重要なことです。
■Systemic(論理的的判断軸)」とは、ものごとのしくみ、包括的なロジック、プ
ロセス、物事の善悪、を見抜き、それらを基に判断する軸であり、また、その能
力です。
■この能力(成熟度合い)が高くなければ、長期的、且つ包括的な全体最適に
至る判断はできません。こういった方は、システムズ思考を身に着け、システ
ムズ思考で判断し、仕事を進める訓練が必要です。
■Practical(実践的判断軸)とは、実用性や機能を中心に物事を考え、意思決
定(判断)する軸です。この判断塾の成熟度合いが高いと、実行力も高く、物事
を柔軟に考え、よりクリエーティブな活動も多いのです。
■この判断軸の成熟度が低いと、プロジェクトの進捗も遅く、変化への対応も
素早くありません。目標管理の力を高め、結果志向を実践していく習慣が必要
とされます。
■Emotional(感情的判断軸)とは、相手との人間関係や全体の調和を考え、
物事を判断する軸です。この軸の成熟度の高い人は、組織の心理的な和を考
慮した決定ができます。
■逆にこの判断軸の高くない人は、周りへの影響を考えず、自分のベネフィッ
トを中心として物事を決めかねません。俗に言うEQの低い方ですが、このよう
なリーダーは時々いらっしゃいまんか?
■効果的な判断や行動をするためには、これら3つの判断軸の成熟度合いを
アセスメントにより理解し、高い軸を更に高め、低すぎる軸の能力を高める努
力が必要となります。
皆さんの組織のリーダーの3つの判断軸の成熟度合い、有効活用度合いはど
のようなものでしょうか?一度、トライメトリックス®などのアセスメントツールを
活用し、現状把握を行い、判断力(能力)強化計画を作成してみてはいかがで
しょうか?(トライメトリックス®はハートマン博士たちの発見した論理をベース
に開発されたアセスメントツールです。)
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