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イノベーション力の強化

資源の少ない日本が世界と戦っていくには、イノベーションは不可欠です。今回は、グローバルナンバーワンの経営者育成機関、センター・フォー・クリエーティブ・リーダーシップ(CCL)のR.ローゼンフェルド教授が、彼の著書「見えないものを可視化~イノベーションを維持するための原則」の中で提唱しているイノベーションを起こし続けるための原則をご紹介します。

 

皆さんの組織での、イノベーション実行力の強化のヒントとなれば、幸いです。

 

■ローゼンフェルド氏の提唱するイノベーションを維持・促進する5つの要素とは、「(1)質問する文化」、「(2)挑戦のしくみ」、「(3)情熱」、「(4)メンバーの共生」、「(5)多様性」です。そして、それらの要因が互

いに影響し合ってイノベーションを継続的に起こすしくみとなっているのです。では、それらの原則を一つひとつ説明していきます。

 

■原則1.「イノベーションは人が問題をアイデアに変換したときに始まる。」新しいアイデアとは、質問を与えられたとき、また問題や障害に直面したときなどに生まれますね。ですから、単純はでなく、タフな問題に囲まれるという困難な状況は、イノベーションを起こす状況やプロセスに不可欠なのです。

 

■質問は本質を理解し、根本的な問題や機会発見にはたいへん重要であり、これが新たな改善策を考え出し、これまで無かったものを作り出すための発見や新たな発想を生み出す基盤となります。だから、イノベーション促進のためには、「質問する文化」、「問題を歓迎する文化」が必要なのです。

 

■即ち、リーダーはするどい質問をどんどんメンバーや部下にしなくてはならないのです。逆に、質問をしない、また問題を隠蔽する組織には、問題の先送りをし、変革しない文化があるのですね。

 

■原則2.「イノベーション維持のしくみが必要である。」新たな行動や習慣を醸成するには、社長命令などの制度化された公式なものであれ、通常の業務プロセス外で一部のチームによって行われている非公式なものであれ、それらを促進するしくみが不可欠です。

 

■イノベーション維持のしくみの例としては、「ボトムアップ」、「トップダウン」、「社内ベンチャー」、「戦略的技術融合」などがあります。3M社などのイノベーション指標(評価基準)もそれらのしくみの重要な一部です。やはり、「測定されるものは、達成される」というTQMの原則にあるとおりですね。

 

続きの3つの原則は次回に回します。

 

さて、皆さんの組織では、イノベーション原則のふたつはどれくらいできている

でしょうか?それらの点を強化改善するために、これからどのような活動を行

いましょうか?。

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